山本周五郎の短編
長編は「樅木はー」は表現や展開に参考になり 読む度に新たな感動を呼ぶ魅力に溢れていて好ましい。「虚空遍歴」が身につまされる共感が堪らない。中編というか「さぶ」などは書いてみたい身近さの魅力に溢れている。
そこにゆくと短編は珠玉の作品が多く一つ二つと特定は困難だ。
なかでも「その木戸を通って」を数多く読み返すことに気付く。ドラマ化されることの多い氏の作品の中で 少しく異端児かな?
「古今集巻之五」が近時気になり 巻第五秋歌下 を精査してみた。我が国の最初の勅撰和歌集 然も何故巻第五秋歌下なのか?この和歌集は二十巻から成り合計千百首の和歌集である。平均より十首多い巻だが 秋の作品は春程によく詠まれるのだ。 続く